新宿副都心を象徴する建物の東京都庁。
建設費1569億円。1991年完成、バブルの塔
ともいわれた豪華な建物です。
その建物の老朽化がすすみ、雨漏りする場所も
あるとの記事が新聞に載っていました。
現在築18年。築20~25年で全面改修が必要に
なります。
全面改修の試算が出ていますが、その工期と金額
が何と10年・1000億円にもなるとのこと。
現状の業務を行いながら改修をすすめるのでしょう
から、数フロアごとに近くに仮事務所を借りる必要も
あるでしょう。
いまどきの改修工事ですから、近隣の環境対策費も
かかるでしょう。
しかし、このように費用がかさむのは、この建物の規
模の大きさ、及びそのデザインを優先させた複雑な
形状に原因があるように思います。
建設当時、日本の首都である東京都庁の建物である
から、デザイン、規模が他の庁舎に比して劣るような
ことがあってはならないような意見があったように思い
ます。
住宅も建築費だけでなく、完成後のメンテナンス費用に
ついても考慮すべきですが、まして庁舎に関してはもっと
そのことを重視すべきだと思います。
都民には、将来この改修費用が、重い負担となってきます。
千葉ではこのようなことがないようにしたいものです。
設計 岡田