通称『レッド&ブルー』と呼ばれる小椅子です。
作者は建築家で、偉大なる家具デザイナーと言われたトーマス・ヘリット・リートフェルトです。
約100年前の作品ですが、まったく古さは感じません。
それより、今でも斬新さを感じます。
見た目と違って構造はしっかりしておりГダボ継ぎ」工法(現在は一般的)が意匠の世界を広げたと言われます。
座り心地も又見た目以上に良く、十分検討された寸法があると思います。
出会いは35年前で、浪人学生だった自分の前に登場したモチーフで、そのフォルムに感動し、それ以来椅子に興味を持つきっかけとなった一品です。
建築家が椅子をデザインする事は多く、有名な椅子は建築家の作品が見受けられます。
構造,機能、意匠など建物と共通の要素がある事そうさせるのかも知れません。 設計部 押田和光